precious life

この世に生まれて、そうしてみんないつかは卒業して行く。だからこそ人生は
" precious " !! (^-^)v

プロローグ

"ずっと想っていてくれたのかと思った"

学生時代と変わらない いたずらな瞳が

僕を覗きこんだ

図星だった。 けれど大人になった僕は

悟られまいと 慌てて彼女の瞳の引力に逆らって

うつむいて 答えた

"オレだってそんなお人好しじゃないヨ"

そう言うのがやっとだった


・・・逢うんじゃなかった

僕はまた これから先 この人への想いの切なさに耐えて

生きていかなければならないのだ


心の高鳴りに反して 僕たちは色々なことを語り合うことができた

それは とても自然に とても 懐かしく

3年ぶりに会った彼女は前にも増して輝いていた

そう キラキラと

そして とても自然だった

昔持っていた 時として他人を寄せ付けない厳しさも 消えていた

笑う すねる 不思議がる

コロコロとよく動く表情が また僕を掴んでしまっている

罠にかかった鳥のように もうどんなにもがいても

僕はこの人から 逃れられないだろう

思いがけず・・・

思いがけず

昔あなたと旅した地を訪れて来ました

あれからどれくらいの時が流れたのでしょう


あんなにも愛されて

あんなにも恋に夢中だった日々

時は流れ いつの間にか二人の子も

手を離れる頃となりました


あんなにも身勝手に あなたの想いを

振りほどいて 去って行った私を

きっと恨んだことでしょうね

だから今さら会いたいなんて

許されるはずもない


でも もし

いつか何処かで会えたなら

会った瞬間 きっと

昔の二人に戻るのでしょうね